軽自動車の魅力アップが止まらない昨今、SUVタイプの大躍進が加速していますが、ムーヴの定番から、ママやファミリーに高評価で実用性抜群のスーパーハイトワゴン、趣味趣向を凝らしたモデルなど軽自動車のラインアップは実に多彩です。
今回は人気、実力共に評価の高いスズキハスラー新型のロングテストドライブを敢行。ハスラーのポテンシャルを始め質を検証します。
東九州500kmをハスラーターボで走り抜く
今回のドライブルートは軽自動車にとって苦手と考える高速道路を使っての長距離移動を皮切りに、別府市内を見下ろす大分自動車道のワインディングを果敢に走り動力性能を確認。最後は温泉街の狭い道に観光客が溢れ返る数々の名所を訪ねるコースを計画してスタートしました。
福岡インターから九州自動車道を北上し、北九州へそれから大分自動車道へ入り500kmを走る旅です。
このテストドライブでは、一般車、特に軽自動車の後ろを一定の車間距離を保ちながら走ることを心がけました。
660ccのNAエンジンのトルクの地力では、ハスラーターボとの車間距離維持がつらくなる上り坂ではついつい車間距離が短くなり、テストドライブであることを忘れ、追い越し車線に出る場面が多く、ドライバー失格の烙印を押されました。（爆）
高速道路はターボが快適
ターボエンジンを積むハスラーは、速度コントロールがしやすいことを改めて実感しました。軽自動車で高速道路を使い長距離を移動するならターボがベストといえます。
ハスラーは、緩やかな上り勾配でアクセルは一定のままでほとんど速度が落ちないパワーをもっていました。加えてコンパクトカー並みの実力で高速道路の走行になんらストレスを感じさせないところに驚かされた次第です。
直進安定性能は
ハスラーは直進安定性能もよく安心感を感じられたが、街中での低速走行の乗り心地を意識したセッティングなのか、各部ブッシュなどによる足まわりの柔らかさがあるように感じました。
負荷の高い横風には当然ながら若干揺さぶられ、ハンドル修正が必要になりましたが、これはN-BOXにも共通して感じられる動きでした。
下り坂での走行性能
強い横風に強いと思っていたんですが、路面が荒れているとフロント部が上下にあおられることもありました。
大分自動車道で別府湾が見渡せる景色が目に入ってくる下り坂では、それぞれの動力性能を吟味できました。ワインディング走行では、エンジン、トランスミッション、シャーシ、サスペンション、ステアリング、ブレーキ、タイヤ等あらゆる性能が醸している味わいの差が分ってきます。
ハスラーは万人から許容されるトータルバランスのいい味付けを施されています。どこかが突出しているというものでもありませんが、それだからか、決して悪くはない印象です。あえていえばブレーキの利きが、ボディ剛性が、もう少し、もう少し….、という愛着ある肯定的な要望となってくる走り心地でした。
別府市内の狭い生活道路を走る
別府インターを後にして生活道路に舞い降りたハスラーターボは温泉街の周辺の狭い道をも苦としません。。
本格ラフロード想定だけど、どこか都会的カラフル質感もあるハスラーは昭和の時代にタイムスリップしたような風土にはなじんだ光景となっていくようでした。
燃費結果
日常生活の実用性にも完成度を高めています。高回転での走行もかなりあった500kmツーリングでしたが、燃費では、リッター平均18km以上を出していました。ほんとにお見事デス。
かなり高回転を使ったテストドライブでしたが、 こんなに高燃費とは改めて軽自動車のポテンシャルの高さを肌で感じることとなりました。
まとめ
今回のテストドライブは、新型ハスラーターボの良さを改めて認識したり、高速安定性や加速性、ハンドリングなど良さばかりが目立った結果になりましたが、ひとつだけ選ぶポイントとして、高速道路の利用が多いなら、ためらわずにターボをオススメします。
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