VOLVO265といっても6気筒エンジンのボルボステーションワゴンのことだよね!という一言で片付けられそうなことだけど、この6気筒エンジンは100万台のクルマの心臓として1970年代から80年代にかけて歴史を刻んだ一台なんです。
プライスレスの重さ
朝倉のオーナーは所有はしつつも現役ではなくなったボルボへの愛を語り始めると、午前11時に始まった思いや歴史は午後10時を過ぎてもヒートアップするばかりでした。
3台のボルボをクボタの農機具とは別に保管して、50年に渡るボルボ愛を語るその姿にビジネス抜きに「お金に替えることが出来ない価値」を感じました。
ボディの劣化
ボルボは最強のボディを持っていますが、私達の経験ではチェックするポイントは下記のとおりになります。
車体は錆からしっかり保護されていますが、赤錆はドアシルから始まり、リアフェンダーエッジに沿ってサビが侵食し、ドアとAピラーが続いてサビが広がっていきます。
幸いこの265は、サビの状態は軽く、レストア素材としてはボディの修復費用は40万円以内で済むでしょう。
エンジン性能の老化
Volvo 265のPRVエンジンはあまりおすすめできるエンジンではないです。
それはメンテナンスが難しく、定期的なメンテナンスを行っても、見返りにほとんどパフォーマンスが改善することはありません。
また、オイルチャネルが大きすぎてカムシャフトが平均以上の速度で摩耗することが265オーナーのフォーラムでは話題になっています。
PRVエンジンは100万台生産されたが
PRVエンジン
1973年6月にエンジンの生産設備が到着し、1974年1月には工場が完成した。1974年10月3日のボルボ・264への搭載を皮切りに、順次ルノー・30、プジョー・604などに搭載車種を広げ、1984年から1992年にかけてランチア・テーマV6にも搭載されている。
この他、リアエンジンのスポーツカー、アルピーヌ・ルノーA310にも1976年から1984年の間搭載され、このパワートレインのチューニングと歯車比を変更したものが、1981年発売のデロリアン・DMC-12にも流用された。
1984年には初のターボエンジンがルノー・25V6ターボに搭載された。これは30°の位相クランクを用いた最初の等間隔爆発のエンジンで、第二世代最初のエンジンであり、後にアルピーヌ・GTA/V6ターボにも搭載された。
ルノーがターボ版を開発している一方で、プジョーとシトロエンは高圧縮比版の等点火間隔の3.0 L版を605とXMに採用した。
両車は後に24バルブ版をオプションとして搭載することになったが、非常に高価な上カム摩耗の問題があった。
吸気側はそれぞれのバルブがカムを有していたが、排気側は一つのカムを共有する設計であり、それが摩耗することにより結果として排気バルブの故障を引き起こした。
しかし、後にセラミック製のフォロワーを使用することで解決された。ボルボは1980年代末よりPRVから順次基本設計をポルシェに委託した自社製の直列エンジンへ切替え始めたが、プジョー・ルノー、シトロエンは1997年まで採用し続けた。
部品の供給体制
ボルボは、本体では既に265の部品供給をしていません。
部品をVOLVO CLASSIC PARTSから供給していますし、ヨーロッパや北米のほぼすべての街角にボルボのスペシャリストがおり、パーツの検索や社外部品についてサポートが可能な状態です。
Volvo original parts – Genuine Classic Parts
エンジン部品は、Renault 30やPeugeot 604などの他のPRVモデルと交換できます。
私達はVOLVOをレストアする場合は、米国とドイツの部品会社へ依頼しています。
米国からはFEDEXで、ドイツからはDHLで届きますから、1週間もあれば福岡で作業が開始できます。
私達がお手伝いします。
アクトジャパンは創業以来100年。
創業期から1980年代後半まで続いたヤナセの協力工場として醸成されたスキルとマインドを基本にメルセデスベンツ・BMW・アウディ・フォルクスワーゲン・MINI・FIAT・Jeepの修理とメンテナンスを得意としている整備工場です。
また、日本車もランクルやハイラックスなど歴史ある車を始めとして、ハイブリッド車まで熟練の整備士がメンテナンス致します。
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