id=”VOLVOといえば耐久性と安全性”>VOLVOといえば耐久性と安全性
あなたが20世紀のボルボの広告マーケティングを担当しているとします。
重要なセールスポイントは、耐久性と安全性。
世界で実用性の高い好感の持てる賢明なブランドをどのようにしたら構築できるだろうか?って課題を与えられたとしたら。
VOLVOは、1970年以降の外観のスタイルはボックス型であり、新モデルデザインも予測可能なものでした。
60年代、70年代、80年代のボルボの雑誌広告はまったく気取らないものです。GMやフォードのような派手さも華麗さも感じることはまったくない広告、それがスウェーデンのブランド、VOLVOの魅力の鍵です。
シンプルでボルボの強み、特徴を強烈に訴える広告をお楽しみください。
ボルボの120シリーズ(アマゾン)
1966年の広告モデルは、120シリーズの2ドアクーペボディ。
現代の広告は、その寿命よりも車の斬新さを訴求するのが一般的です。
または、ディーラーが衝動買いを誘発するために「金利ゼロパーセント購入キャンペーン」を宣伝するケースが一般的です。
ボルボは長期間モデルチェンジを行いません。
モデルチェンジしない、代わり映えのしないデザインを逆手にとった広告メーセージについ微笑んでしまいます。
「あなたの周囲の人はあなたが気にしているよりも、その年齢に気づくことはありません。ボルボは毎年新しい外観を与えられていません。したがって、毎年古い外観に悩まされることはありません。」
ボルボ140シリーズ(ボデイの頑強さ)
この広告は世界的に有名になった「スクラップボルボの積み木」です。
前述のように、VOLVOは1モデル生存が平均11年ですから、頻繁なモデルチェンジを行っていません。
スウェーデンの次期モデル計画担当者は、10年以上にわたる120シリーズの車は十分にその役割を果たし、お客様の評価も充分に獲得することが出来たことを、次世代モデル開発の出発点と判断しました。
140シリーズを開発します。
この広告はボルボの頑丈さを積み木のように7台重ねても、一番下のボルボは天井が潰れたり、ボディが上に載せられた6台の重量に対して折れ曲がってもいない、つまり事故にあっても全く大丈夫であることをこの広告は表現しメッセージしています。
ちなみにこのモデルからボルボはまた、最も論理的な命名体系を導入しました。
VOLVOの1971年144モデルは、4気筒4ドア。6気筒セダン(164シリーズ)、4気筒ワゴン(145シリーズ)、および4気筒クーペ(142シリーズ)。
アタマ2桁目がエンジン気筒数を表し、3桁目がドアの枚数を表しています。
クーペが2ドア、セダンが4ドア、ワゴンが5ドアですね。
1974年、車業界で初めてクラッシュしたクルマ広告
安全の代名詞であるVOLVOブランドにとって、これはイメージ悪化が拡散される可能性がありました。
この広告が登場する1年前の1973年に、ヨーロッパでは衝突試験のダミーは安全基準の必須部分になりました。
そのため、この車両を運転していたドライバーや同乗者の安全性の訴求は、ボルボによる強力なメッセージです。「ボディはクラッシュしてもキャビンは安全」
VOLVOの安全神話のスタートになった広告です。最初に広告を受けた雑誌担当者は猛反対したと言われています。「クルマは夢を実現するものです。事故に遭うようなクルマに乗りたくない消費者をさらに遠ざけてしまうような広告だ。」と・・・。
爆発的に支持を得たこの広告、誰が想像できたでしょうか、非常識を常識に変えた広告として大学のマーケティングの題材にもなったのです。
そして140シリーズは世界最大のクルマ王国、米国でも医者や弁護士に売れ始めます。
先程の雑誌社がコメントを発表しました。
「このボルボのドライバーは事故に遭遇しましたが、外に出て別のドライバー(新規の購入客)を獲得することができました。」(笑)
私達がお手伝いします。
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