買う前に理解しておく軽自動車のデメリット その2

価格が高め

軽自動車の車両価格を見たとき、安いと感じる人と高いと感じる人がいます。

安いと感じる人は、一般車と比べると軽自動車の方がかなり安いため、安いと感じます。しかし、高いと感じる人は、軽自動車は小さい、軽い、速くないなどといった「一見劣っている」ように見える要素を見て、「それなのにこの価格は高いのでは?」と感じるのです。

実際のところ、軽自動車は高いのでしょうか?安いのでしょうか?そのことを検証していきます。

やっぱり軽自動車はお買い得

軽自動車の平均価格は年々上昇しています。今やコンパクトカーを追い抜く勢いです。最近の軽自動車の価格が高すぎると思う人もいるかと思いますが、「軽自動車は絶対に安い」ということは間違いなく言えることです。

なぜならば、最近の軽自動車の作りは一般車にも引けを取らないくらい安全性や実用性を兼ね備えたな作りになっています。

スマートキーは勿論のこと、衝突回避システムや車線逸脱防止支援システムなど最新のシステムがたくさん装備されており、開発にはかなりお金が掛けられています。

最近の軽自動車を性能的に見れば、一昔前では考えられないほどの高性能になっているのです。

また、維持費に関しても軽自動車は一般車に比べてかなり安いです。

自動車税も10800円と破格です。(参考:軽自動車の税金)任意保険も一般車と比べると比較的安いです。(参考:普通車と軽自動車の任意保険料比較)トータル面で考えれば絶対に一般車よりお得なのです。

このことはユーザーもメーカーもどちらも分かっていることですから、ユーザーには「車両価格は一般車より安く、維持費も安い軽自動車を買いたい」という意図があり、メーカーには「最近は軽自動車がかなり人気があることだし、強気の価格設定で売ろう」という意図があります。

そのため、車両価格は一般車と比べれば安いものの、軽自動車なのに高いのではないか、と思えるような価格設定になっていることがあるのです。

もっとも、原価と価格は必ずしも相関性を持っていないものです。様々に定められた規格の中で、軽量化を図った軽自動車などは一般車に比べると原価が安くなることでしょう。

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しかし、その軽量化のために多額の開発費がかかっていることもありますから、価格はそれなりにならざるを得ないのです。

「軽自動車はこんなに小さくて速くもないのに、なんでこんなに高いのだ」と思うかも知れませんが、小さいことや速くないことに価値があるため、それは安い理由とはならないのです。

パワーが弱い

軽自動車のデメリットとして、パワーのなさが挙げられます。

軽自動車の排気量は最大660ccまでという定めがあるため、どうしてもパワーを発揮することができず、たくさんの人が載っている時や多くの荷物を載せている時にはパワー不足を感じます。

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坂道を上る時や高速道路での合流の時など加速が必要な際に不自由に感じることがあります。しかし、それでも多くの人が軽自動車に乗っていることからも分かる通り、普通に乗るならば実用性に問題を来すほどのデメリットではありません。

不便さを感じるならばターボエンジン搭載の軽自動車を選ぶこともできます。

軽自動車のエンジンパワー・加速性能

「軽自動車はパワーがない!」と、よくいわれることがあります。

たしかにすべての軽自動車をひとくくりに言ってしまうのであれば、パワーがないといえてしまうでしょう。そりゃあ660ccのエンジンですから、普通車には適いません。

しかし、実用性という意味でのパワーでなら、軽自動車は充分なパワーを持っていると、私は思います。

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軽自動車で走る道はいろいろあるでしょう。市街地・高速道路・坂道などですね。

私は長年軽自動車に乗ってきましたが、法廷速度内での走行で加速やパワーに不自由を感じたことはほとんどありません。ですので、一般の人が普通に乗る分には、ほぼ問題ないレベルだと思います。

ただし、軽自動車でパワーがないなと思うことがありまして、長い坂道のカーブでの再加速や、高速道路で本線に入るときです。やはりこういった場面では、軽自動車はスピードがのるまで時間がかかるので、少し不満に思うこともあります。後は重量が重い1boxタイプなどの軽自動車は、ターボ付でないと苦しい場面もでてきます。

パワーを補うためにはターボ車がおすすめ

現在、軽自動車の排気量は規格によって660cc以下と決まっています。もっとも、660cc以下とは言っても、現在生産されている軽自動車のほとんどは、660ccの排気量です。

これは、660ccから1ccでも超えると一般車と同じ扱いになってしまう中で、最大限のパワーを確保するためです。

一般車における排気量はおおむね2000ccですが、軽自動車の規格はそれに比べると半分以下の力しかないことがわかります。それにも関わらず、なぜ軽自動車はすいすいと走れるのかと言えば、持ち前の軽さと技術力に秘密があります。

可能な限り軽量化を図ることによって、660ccの排気量でも無理なく走行できるようになっているのです。

ただし、軽自動車の定員人数限界の人が乗ったり、荷物を満載したりして坂道を登るなどすれば、やはり力不足を感じざるを得ません。

そのため、日ごろから人を乗せる機会やたくさんの荷物を運ぶ必要がある人は、ターボ(過給機)エンジンが搭載されている軽自動車を購入することをおすすめします。

ターボエンジンとは排気の力を利用してタービンを回し、空気を強制的にエンジンに送る装置です。ターボエンジン付きの軽自動車とそうでない軽自動車では10馬力以上もの差があります。

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同程度に踏み込んだ時、ターボ車の方が明らかに加速が早く、エンジンを無駄に回転させることなく走ることができます。

停止から発進する時、坂道を上る時、高速道路での合流の時など、加速が必要なあらゆる場面で活躍してくれます。

しかし、ターボ車もメリットばかりではありません。パワーを発揮する分だけ燃費が悪くなるというデメリットがあるのです。それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで、自分のカーライフに合わせて選びましょう。

ボディーが薄い

軽自動車は危険だから乗らないという人がいます。

事故を起こしたときにはボディがめちゃくちゃになってしまうため、致死率が高いという認識があるのです。

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確かに、事故による死亡率の統計を見てみても、軽自動車が最も死亡率が高くなっています。これはゆるぎない事実なのですが、だからといって軽自動車が絶対に危ない車であるという認識は極端です。

最近の軽自動車のなかには安全性を高めるための設計を行っているものも多数開発されているのです。

ボディが薄く設計されているワケ

車の構造は、シャーシ(フレーム)が衝撃やショックに耐える基礎になっていて、その上にボディーである鉄板が覆っています。

ボディーがあることで、雨や風、事故や衝撃から中の人を守ってくれます。

「軽自動車はボディーが薄いから、事故をしたときに危ない。」という話を聞いたことがあるのではないかと思います。

軽自動車は大きさが決められているので、その範囲内で室内空間をできる限り大きくしようと設計されています。重くなれば加速性能も落ちるので、ボディーも軽量化をはかります。

中には普通車並に安全性の高い軽自動車もありますが、一般的にはおおむねボディーが薄い=事故の時危ないというイメージになるのでしょう。

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最近の軽自動車は安全性も重視されており、かなり改善されてはいますが、普通車に比べると軽いので不安は残ります。

安全性が高い分、車体重量も重くなる(800kg以上)ので、いくらか燃費が犠牲になっている車種もありますが…。ジムニーやパジェロミニなどのSUV系も安全性は高めです。

逆にスズキのアルトラパンや、バモスなどのワンボックス系は少し安全性は劣ります。

まとめますと、やはり軽自動車は普通車に比べて、どうしても安全性を犠牲にしてしまいやすいようです。

「軽自動車=もろい」という認識の誤り

よく「軽自動車は事故になった時に危険だ」と言われますが、軽自動車と一般車では交通事故が起きた時にどのような違いがあるのでしょうか?

メーカーが車を開発すると、販売の前には必ず「独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)」が行っている安全テストを受けることが義務付けられています。

テストは大きく分けて2つあり、「乗員保護性能評価」という車自体の安全性テストと、「歩行者保護性能評価」という車と人間が衝突したときの安全性テストを行います。

このテストの意義は、自動車ユーザーが安全な車選びをしやすい環境を整えることにあり、多くの車が合格している中でこのテストに通らないとなれば、売上に大きく影響する可能性が高くなります。

そのため、新規に開発される自動車のほとんどが、このテストの基準を満たす設計となっています。

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このテストには驚くべき点があります。それは、軽自動車も一般車も同じテスト内容であることです。

重量も大きさも一般車とは大きく異なるにも関わらず、近年の軽自動車は一般車にも引けを取らないほどの高得点を得てこのテストに合格しています。

では、なぜ「軽自動車=危険」という認識が広まっているのでしょうか?その答えは、軽自動車の交通事故を考慮した車体設計に隠されています。

交通事故の映像や写真を見るとよくわかるのですが、事故に遭った軽自動車は大きく潰れているものです。ときには原型をほとんどとどめないような潰れ方をすることもあります。これによって「軽自動車はもろい」という認識をされることが多くなっています。

しかし、これは決して軽自動車がもろいわけではなく、わざと潰れることによって事故のショックを吸収し、安全性を高めるように設計されているのです。

燃費が悪い

軽自動車には売りになる要素がいくつもありますが、その中でも非常に大きなものが燃費の良さです。

最近の軽自動車は燃費が非常に良くなっており、第三のエコカーなどとも言われるほどです。燃費が向上すれば維持費は確実に安くなるため、燃費の良さから軽自動車を選ぶ人が多いです。

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しかし、軽自動車だからといって、必ず燃費がよいかといえばそうではありません。確かに、燃費がよい軽自動車がたくさん開発されていますが、燃費がそれほど良くない軽自動車もあります。そのことについて解説していきます。

サイズが大きい車種は燃費面で不利

軽自動車はエンジンが660ccまでと決められております。

どれだけ車体を重くしようが、ボディサイズを規格内ギリギリまで大きくしようが、エンジンは660ccまでです。

しかし走行性能はできるだけ下げたくないので、同じ660ccでも、エンジンを調整したり、ターボを付けてみたりしますが、元が660ccしかないため、どうしてもエンジンを多く回転させて、無理やり力をださせるしかありません。

そのためエンジンが多く回転するので当然ガソリンも多く消費します。軽自動車は普通車に比べて、一般的にエンジンの回転数が高い(高回転型)です。

かといって、軽自動車は燃費がすごく悪いのかといわれれば、決してそうではありません! 軽自動車には”軽さ”という長所があるのです。

軽自動車で一番燃費がいいのは現在”スズキ アルト”です。ロングセラーの軽自動車の定番ですが、燃費が37.0km/Lという驚異の燃費を実現しています!

燃費に幅があるのは、グレードによって燃費も違うからです。アルトの車体重量は610kgです。

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一方、他メーカーの軽自動車でいかにも燃費が悪そうな、”ダイハツ アトレーワゴン”で見てみましょう!燃費13.4km/L~ 15.2km/Lで、車体重量が970kgです。

いかがでしょうか?

同じ660ccのエンジンでも、重量が300kg以上も違うと、燃費も倍以上変わってくるのです!

ちなみにここで掲載している燃費は、カタログに載っている燃費ですので、実際は5~10kmほど燃費は悪くなります。

まとめますと、軽自動車も普通車と同じように、燃費がいいものもあれば、悪いものもある。基本的には車体が大きく重いほど、燃費も悪くなるということです。

カタログの燃費は正しいか

2019年は一時期ガソリン価格が160円/Lを超えたこともありましたが、最近(2019年7月現在)では150円/Lを下回っており、ガソリン価格が安定しています。

しかし、そのような中でも、やはり燃費は良いに越したことはありません。軽自動車を選ぶ大きな理由の一つは、燃費の良さが必ず挙げられます。

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軽自動車のカタログなどを見ると燃費が記載されていますが、実際に燃費を測ってみると、どうしてもカタログに記載されている燃費を下回ってしまうことがあります。

カタログに記載されている燃費と実際の燃費に差があるのは、昔からしばしば問題として挙げられることですが、なぜここまで違いが出るのかといえば、メーカーが燃費テスト方法として使用している「JC08モード」に電装品の使用が考慮されていないからなのです。

これはどういうことかというと、実際に自動車を運転しているときは、ほとんどの方がエアコンやカーナビ、オーディオなどを使用しているのに対し、「JC08モード」の検査をする時にはこれらの電源はOFFの状態にして検査しているのです。

電装品を使用している場合とそうでない場合では燃費は15~20%もの差が生じると言われています。

維持費の安さが最大の武器である軽自動車なのですから、今後は新しい検査方法を導入してカタログ値と実際の燃費が近い数値になってくれるとユーザーとしてはわかりやすく嬉しい限りですが、今のところそのような気配はありません。

カタログを見るときには、カタログに記載されている燃費を安易に信じるのではなく、その値よりも20%ほど低い燃費が実際の燃費になると考えておきましょう。

もっとも、そのことを考慮したとしても、最近の軽自動車は燃費が飛躍的に向上していることは疑いのない事実です。

煽られやすい

軽自動車は煽られやすいと聞いたことがありませんか?

悪質ドライバーが面白半分に軽自動車を煽ることもあれば、坂道や高速道路などの軽自動車が遅れを取りがちな場面で、後続の急いでいるドライバーや短気なドライバーが煽ってくることもあります。

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煽り行為は事故の原因となることもある、大変危険な行為です。煽り行為を受けたときにはどう対処すればよいのでしょうか?

気にせず安全運転を心がけるという基本的な対処のほか、車載カメラによる対処について解説していきます。

煽り行為への対処法

煽り行為は犯罪です。一般道で車を煽る行為を行ったことによって交通事故が発生した場合、「危険運転致死傷罪」が適用されます。これは一般車でも軽自動車でも関係ありません。

最近では車載カメラが普及してきているので、煽り行為を行う人は減少傾向にあるようですが、やはり煽ってくる人は少なからずいます。

特に軽自動車は煽られやすいといわれますが、その理由の一つとして運動性能の違いが考えられます。走りやデザインにはなにかと力を注いでいる軽自動車ですが、エンジン性能だけは一般車と違って660ccまでの排気量と決まっています。

そのため、坂道や高速道路ではどうしても加速やパワーで一般車に劣ってしまい、うまく車の流れに乗れなくなり、それが急いでいる人などを刺激して煽り行為を誘発してしまうのです。

煽られた場合は無理せずに、後ろの車に道を譲るなどの対策をしましょう。煽られたからとムキになってはいけません。余裕をもって大人の運転を心がけましょう。

しかし、いくらこちらが大人の運転を心がけていたとしても、他人から煽り行為を受け、しかも道を譲れないような細い道路であった場合には、どうしようもありません。煽られれば、事故につながる可能性も高まります。

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そのような場合の対処としては、前述の車載カメラを後ろ向きに付けることによって、相手の煽り行為を録画しておくのが効果的です。

煽り行為は現行犯でなければ違反とすることができないため、煽り行為の映像を警察などに提出したところで、交通違反として検挙されることはありません。

しかし、もし煽り行為から事故につながった場合には、その録画内容を証拠とすることができます。また、2000年には煽り行為に対して撮影内容を証拠として訴訟を起こし、損害賠償が認められた例もあります。

不安な人は、車載カメラで対応するようにしましょう。カメラを搭載して録画しておくと、もし事故になった場合には有利に働くため、相手よりも優位に立つことができ、心に余裕を持って運転することができます。

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